お飾り―神仏への祈りのかたち― 展をみてきました

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こんにちは。micromです*

去年、お正月飾りを作っているときからずっと気になっていた展示。
結局年内には行けず、年を越してしまいましたが、ようやく足を運ぶことができました。

東北地方に残る、紙の「お飾り」の実物展示。
こういったものは本来、お正月が過ぎれば焚きあげられてしまうものなので、
かたちとして残っていることがとても珍しいのです。

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「切り透かし」と言われる平面上のもの。
神棚のまわりに張られたり掛けられたりするもの。

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棒がついているのは「御幣」。
お祓いに使ったり、依代として立てられるもの。

中でも素晴らしかったのは
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「網飾り」と言われる立体のもの。
たたんだ紙に切り込みを入れて、ひらいてつくる飾りです。
簡単なものは七夕のときに折り紙で作ったりした記憶があるけれど、
ものすごく細かく繊細で溜息が出るよう。

実際に飾られるときと同じように吊るされて展示されており、空調で揺れたりたわんだり。
照明も工夫されており、飾りの影が壁に映し出され、ゆらゆらと揺れる様子はとても幻想的でした。

どうして東北地方にだけ、こんな繊細な紙飾りが伝わっているのだろう。不思議です。

解説や関連の本を読んでみて心に残ったのは、これは神をお迎えするものであるということ。

繊細な紙のお飾りは、少しの風でも受け止めて揺れる。
それが神の訪れに気づくものだったということ。
訪れは「音擦れ」だったということ。

確かに、神棚の周りに飾られたこれらのオカザリがさらさらと揺れたら、
「神様が来た」と感じるだろうなあ。

 

これらのオカザリは、神社の神主さんが氏子さんのためにつくるものなのだとか。
それぞれの神社によって工夫され発展していったものなので、同じものはないのですね。

東北の様々な神社やその氏子さんから少しずつわけてもらったものを収集・研究してきた千葉惣次氏のコレクションで、今回の展示が実現しました。

展示期間が終わればまたこれをたたんで(!)お返しするのですが、
そもそもきれいに保存できるものではないので、また展示できるかどうかはわからないのだとか。

資料館の方は、二度と同じようなきれいなかたちでは見られないですよ、これはご縁です、と仰ってくださいました。

千葉県長生郡睦沢町の、睦沢町立歴史民俗資料館

電車もバスも本数が少なくて遠かった…けど
行った甲斐がありました*
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(東京から来たと言ったらすごく驚かれていました 笑)

お飾りに込める思い、意味。
作る人として、まだまだ知らなくてはいけないなあ、と思いました。