日々のこと

二十四節気と、身の回りの植物のこと。

2年ほど前から、旧暦のこよみを使ってみています。

もちろん日常は普通のカレンダーでまわっているのですが、植物や季節を旧暦と照らし合わせてみるのは楽しいものです。

実際、農業や漁業をやっている人は旧暦こよみを今も参考にしているのだとか。

旧暦は月の満ち欠けの周期を1ヵ月とするものですが、それだけでは日付と季節が徐々にずれていってしまいます。

そのため閏(うるう)月を入れて調整するなど、細かな工夫が積み重ねられています。

 

その工夫のひとつが『二十四節気・七十二候』。

1太陽年を24に分割したものが二十四節気。「春分」や「秋分」「夏至」「冬至」などはお馴染みですね。七十二候はさらにそれを三分割したものです。

旧暦こよみを見ながら生活していると、この二十四節気が季節を知るポイントになっていることに気づきました。

「ちょっと空気が変わってきたな」とか、「新芽が出てきたな」とか、日々の中で気づく小さな変化はほとんど、きちんと二十四節気・七十二候に重なっているのです。

積み重ねられた知恵はすごいものですね。

 

都会に住んでいても、よく見れば植物はたくさんあるし、わずかな季節の変化も感じられる。

なんとなく感じていた移り変わりも、二十四節気を意識することで、よりくっきり感じられるのではないだろうか。

それを実感するため、今年の【春分】から、その季節に目につく花を二十四節気と合わせて投稿してみています。

 

植物は、東京で暮らしている私が、近所で見ているものばかりです。

こよみと結びつけて道端の草花を見るだけで、移り変わっていく季節がよりくっきりと見えるようになりました。

花は、季節を知らせてくれるもの。

ひとつひとつ、細かく季節を確かめているような感覚です。

次の春分まで、続けてみようと思います。

 

 

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広島・原爆の日に寄せて、カンナの花のこと。

こんにちは。プランツジュエリーのmicromです*

7月に行った広島旅行、最後のお話です。
市内では、原爆を受けた後も生き続ける「被爆樹」をめぐりました。
今も生き続ける被爆樹たち@広島市

今回の旅行で、もうひとつ心に残った植物は 「カンナ」。

平和記念資料館の本館、最後に飾られていた写真です。
OL056

原爆が投下された後、その年の秋に撮影された写真です。

もう草木も生えないのではないかと言われた広島市で、がれきの間から咲いたカンナの花。
カンナは球根植物とはいえ、原爆が投下されて数か月で復活するものなのでしょうか。すごい生命力…
写真は白黒でしたが、真っ赤な花が見えるような気がしました。

生き残った人たちは、この花をどんな気持ちで見たでしょう。
花を愛でる余裕なんてなかったでしょうが、植物の生命力に少なからず励まされたのではないのかな。

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市内を歩いていて、被災した小学校跡地が資料館になっているのを見つけました。
袋町小学校 平和資料館

袋町小学校は爆心地から460メートル。焼け残った数少ない建物でした。
たくさんの学生さんたちが一瞬で犠牲になりましたが、地下室があったため、奇跡的に3人の生存者がいたそうです。

被災後は救護所となり、けがをした人たちが大勢運ばれてくる拠点になりました。
家族や知人を探す人が書き残した連絡先や伝言が、今もそのまま壁に残っている貴重な資料館です。

この袋町小学校の入口にも、オレンジのカンナの花が。
r写真 2016-07-18 12 45 34

この日は快晴で本当に暑い日で、1945年8月6日もきっとこんな感じだったのだろうなと、カンナの花を見ながら思いました。夏に来てよかった。

後で調べたところによると、広島市などのいくつかの小学校では平和学習としてカンナを育てているそう。
焦土に咲くカンナの花の写真は、今を生きる人たちにもインパクトがありますものね。

カンナは暑さに強くて手がかからない球根植物なので、夏花壇の後ろの方によく植えられていて、原色の赤やオレンジの花と、やたら大きい姿がちょっと暑苦しい花だなあという印象くらいしか持っていませんでしたが(カンナよごめんね)、これからは違う思いで眺めることになりそうです。

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カンナ (Canna
ショウガ目カンナ科カンナ属 熱帯アメリカ原産
地下に根茎をつくる多年草。
カンナ科はショウガ目の中でも形態などが独特で、最も特殊化した科のひとつ。カンナ科はカンナ属1つで構成される「単型科」である。
日本には江戸時代前期に渡来。園芸では、春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しむ「春植え球根」として扱われている。

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71年目の、広島・原爆の日に。
カンナの花を見るたびに、あの日に消えたたくさんの命を思うことになりそうです。
それも植物の力ですね。

 

 

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宮島でも、みちくさ散歩(登山)

こんにちは。micromです*

広島旅行、宮島編つづきです。
厳島神社にお参りしたあと、やはりこの島の神様の山・弥山にもご挨拶しようと山に登りました。

古代から宮島は島全体が信仰の対象でした。厳島神社のご神体は弥山そのもの。

奥宮に近づくにつれ周りに人もいなくなり、空気も清冽に。確かにこれは、神様の領域かも。

写真 2016-07-17 12 08 52

奥宮からさらに奥に進んだ「奥の院」。水の流れる音と風の音、虫の声しかしない静けさ。
厳島神社の喧騒が嘘のようです。

写真 2016-07-17 12 36 45

この道でいいのかなあ、と迷いかけたときに見つけた道しるべ。ギリギリ読めましたけど…
写真 2016-07-17 12 44 11

奥の院にはひっそりとお地蔵さまが。
写真 2016-07-17 12 38 41

 

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さて、けっこうな山道でしたが、山と言えばコケ。
関東では見かけない植物なんかもあって、相変わらず下ばっかり見ながら歩きました。
どこへ行ってもだいたいやってることは一緒ですねえ。

写真 2016-07-17 10 48 42

写真 2016-07-17 10 53 33

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気になって撮った、岩肌にはりついていた小さなアイビーのような植物。
写真 2016-07-17 10 56 36

帰ってから植物に詳しい知人に調べていただいたところによると、
ヒメイタビ (クワ科イチジク属 Ficus thunbergii) の幼葉 と判明。

成長した姿はまるで別物なので、同定が難しいようです。

そしてなんと、園芸でよく使われる 「プミラ」は、この近縁のオオイタビ(クワ科イチジク属 Ficus pumilla)の幼葉なのです。確かにちょっと似てると思ったけれど、初めて知りました…!

まさか宮島の山の中で見つけた植物が、おなじみの観葉植物の親戚だったとは。
みちくさ散歩もあなどれません。

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ついでに、宮島の植物はシカによる食害を受けるので、矮小化したものが多いのだとか。

写真 2016-07-17 10 17 19

チドメグサの仲間だと思うのですが、はっきりとわかりませんでした。
これも矮小化したり、葉の形を変えているのかも?

島の植物というのはこうやって独自の進化を遂げていくのだなあと、しみじみ感じ入るみちくさ散歩(登山)になりました。

 

最後に、山の上から見下ろす瀬戸内海!登った甲斐がありました*
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広島・宮島*厳島神社の大鳥居の樹の力

r写真 2016-07-17 10 22 10

こんにちは。プランツジュエリーのmicromです*

広島旅行、念願の厳島神社へも足を伸ばしました。
海の中の大鳥居。

到着したときは、大鳥居は海の中だったのだけれど。

r写真 2016-07-17 14 17 56

他を見学しているあいだに、すっかり潮が引きました。
砂浜をトコトコ歩いて、こんなに近くに行けるのですね!

遠くからでは気づかなかったけれど、大鳥居の柱はものすごく 「樹」 のまま。

一番太い部分は、周囲が10メートルもあるのだそう。r写真 2016-07-17 14 19 25

 

水に浸かる部分と上の部分は継ぎ足されているようです。
もっと製材された木材なのかと思っていたけれど、樹皮の感じやうねり感もまさに「樹」のまま。r写真 2016-07-17 14 20 23

水に浸かっている部分はフジツボや貝がびっしり。r写真 2016-07-17 14 18 41

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大鳥居の柱に使われているのは、天然のクスノキ。
高さ16メートル。樹齢500~600年の自然木です。
この巨木探しには、20年近い歳月を要したのだそう。

これが海底に埋められているわけでもなく、柱の重みで立っているというのは驚きです。

ちょうど潮が引いたおかげで間近で見ることができ、クスノキの樹の力を感じることができました。

ちなみに、次の大鳥居には宮島産の樹を使おうということで、クスノキが植林され育てられているそうです。
何百年先のことを考えて、樹を植える。
気の遠くなるような時間の流れですが、古代からそうやって人は受け繋いできたのかもしれません。

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本殿も海の上に。r写真 2016-07-17 10 29 52

潮が引いて干潟になり、白鷺が砂浜をついばんでいました。
よくよく見ると、小さな蟹やヤドカリがたくさん。r写真 2016-07-17 10 27 39

鳥居をはじめ、本殿も、くっきりとした朱色が印象的な神社でした。r写真 2016-07-17 10 41 45

 

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おまけ。大鳥居の扁額。

鳥居のこちら側は 「伊都岐島神社」、海側の額には 「嚴嶋神社」 と書かれています。

なぜあえて違う表記を……きっと意味があるのでしょうね。

r写真 2016-07-17 14 19 38

 

厳島神社の奥宮がある、宮島の弥山にも登りました。
そこは期待通り、山のコケの宝庫*
そのお話は次回に。

 

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今も生き続ける被爆樹たち@広島市

写真 2016-07-18 8 49 52

こんにちは*プランツジュエリーのmicromです。

ちょっと早い夏休みをとって、広島に行ってきました。
今まで訪ねる機会がなく、いつか…と思っていた宮島や平和記念公園、資料館などをまわりました。


「被爆樹」 を知っていますか?
広島の市街地にある、原爆から生き残って今も生き続ける樹たちのことだそうです。
行ったらぜひ見てみようと思って、いくつか巡ってきました。

広島市中区小町。平和記念公園に向かう途中の「白神社」の近く。写真 2016-07-18 8 50 52

平和大通り沿い、木立がまとまっている場所です。
ここは爆心地から530m。
ここの樹たちは原爆に耐えて残ったものと、いったんは焼失しながらも新芽が伸びて今の姿になったものがあるようです。

センダン。ムクノキやクロガネモチなど、5種類ほどの樹があります。写真 2016-07-18 8 51 33

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平和記念公園を通り抜けて、北側の広島城へ。
広島城内に、被爆樹がいくつか残っています。

広島城二の丸、堀のすぐ横に立つ大きなユーカリの樹。
写真 2016-07-18 11 30 41

近づいてみると
写真 2016-07-18 11 28 06

くねった幹がすごい迫力…!南側(爆心地)の幹は黒く焼け焦げた跡があります。

橋を渡って向かい側には、マルバヤナギの大木。
写真 2016-07-18 11 32 36

樹の下から見上げると。
写真 2016-07-18 11 33 53

このユーカリとマルバヤナギは、原爆から焼け残り、そのまま生きている樹です。
焼け焦げたり、中が空洞になったりしながらも、手当てを受けて今も育っています。
爆心地から740m。いったいどんな景色を見てきたのでしょうか。

 

ユーカリには新芽が。写真 2016-07-18 11 29 07

実も見えます。写真 2016-07-18 11 29 58

マルバヤナギの幹。
写真 2016-07-18 11 35 19

マルバヤナギにはセミの抜け殻がたくさん(クマゼミでしょうか)。
写真 2016-07-18 11 35 37

堀の上に張り出したユーカリの木陰には、鯉やカメが憩っていました。写真 2016-07-18 11 36 44

 

樹たちのすごい生命力に驚くとともに、「のこっているもの」の少なさに驚きます。
あらためて、ものすごい力でいろんなものが吹き飛ばされ燃やされたのだと理解しました。

人間の過ちを樹は黙って受け止めて、いまも青々とした葉っぱを茂らせています。

広島市のホームページにもリストがあります。
広島市 ―被爆樹木リスト

こちらのMAPも見やすいです。
みどりの伝言プロジェクト

広島観光の折には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

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